管理職というだけで残業代なしは危険です。

query_builder 2023/11/20
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残業した従業員に割増賃金を支払うのは当たり前です。

しかし、労働基準法41条には監督もしくは管理の地位にある者(管理監督者)残業代を支払わなくてもいいと規定されています。

しかし、ここで言う「管理監督者」とは一般的な会社でいう「管理職」とは違うので、「管理職」というだけで残業代を支払わないのであれば、労基法違反です。
労基署の指導や是正勧告が入いれば、過去3年分の未払い残業代を支払うことになります。

●「管理監督者」とは何者でしょうか?
管理監督者とは、「労働条件の決定その他労務管理について、経営者と一 体的立場にある者」をいいます。

具体的にいうと以下の3つの条件が揃っている人のことです。
1.企業全体の経営に影響するような重要な権限や責任を与えられている。
2.実際の出退勤について、自由裁量に任されている。
3.給与が、他の一般労働者に比べて優遇されている。

1,マクドナルドの店長が裁判で管理監督者ではないとしたのは、企業全体の経営 には関わっていないからです。

2.タイムカード等で出退勤が管理されていて、出社・退社の自由が認
められていないような人も、管理監督者ではありません。(いわゆる重役出勤が許されている人が管理監督者です)

3.「管理監督者に見合う給与」というのは、残業代が支給されている他の労働者と比べて、十分に優遇されていなければなりません。
「今月は、残業が多かったから、管理監督者の給与より多かった!」な
どということが起きるようでは、「管理監督者に見合う給与」を支払って
いるとは言えません。

管理監督者と呼べる人間が何人いますか?


未払い残業代が発生するようなリスクを続けていると、最後に大火傷しますよ。

そうなる前に当事務所にご相談ください。

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